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平成24年度の行政書士試験が、昨日終わりました。
受験生の皆様、大変お疲れ様でした。

十年も増加が続いていた受験者の数が、今年はついに減少となったようです。
試験が難化傾向にあるので、何年もチャレンジして断念する方も
多くなってきているのではないでしょうか。

試験問題が分からないので傾向分析は出来ませんが、
僕自身も受験時代最大の課題として取り組み続けてきた、
記述問題の回答は予備校の模範解答から知ることができます。

そこから問題を推察して、傾向などを書いてみたいと思います。
マニアックだぞう!



【問44模範解答】
B市を被告として、損失補償額の増額を求める訴訟を提起すべきであり、形式的当事者訴訟と呼ぶ。

ある事例を示した上で、
「誰に、どのような請求をする訴訟を提起すべきで、それは何と呼ばれるか」と問う問題。

「実質的」か「形式的」で悩んだ方が多かったのではないかと思います。
僕自身この論点を、今でも明確に説明することはできません。

・公務員 対 地公団=実質的
・非公務員 対 地公団=形式的
漠然と、こんな感じだった気が…。

記述で行政事件訴訟を出すことは多いので、十分対策範囲ではあるのですが、
この難しい論点を細かく覚えきれているかがポイントでした。

問題を推察するに「請求先」まで聞いているので、
相手を「国」として国家賠償訴訟で結論付けちゃった方も
多かったかも知れません。

まぁその間違いを誘発することが、この問題の出題者の狙いですからね…。


【問45模範解答】
Bに弁済をする資力があり、かつ、Bの財産についての執行が容易であることを証明すればよい。

民法の保証契約の論点。保証人が、債権者から自らへの請求を拒むことが出来る場合に必要な事由。
(検索の抗弁権 民法第453条)
これは今でも満点が取れた問題だと思います。

択一対策でも必須というか代表的な知識なので、答えられた方も多かったと思いますが、
後半の「執行が容易」は、僕自身も受験後期まではしっかり覚えてなかった気が(笑)。
ここで取りこぼしてしまった方も、いたかも知れません。


【問46模範解答】
遺留分減殺請求によって、相続財産の2分の1について遺言を失効させることができる

ついに記述問題に、民法の親族法が登場です。
実務のことを考えたら、もっと早くから出すべきだったと思います。

予備校の記述対策では鉄板で教える論点ですが、ちょっと問題に推察できない点が。

「何を求めることができるか」まで、聞いているのかな?

「遺言を失効させる」というのはなかなか答えにくい用語なので、
これも問題文の丸写しでは済まず、問題として聞いてきている
対象であるならば、意外な難問と言えるかも知れません。

また「遺留分を侵害する範囲だけ失効させられる」
という知識があやふやだと、致命的。
作問者がいちばん聞きたいのは、そこですからね。



全体の傾向としては、去年と同様「事実を整理して要件を書かせる」ものが中心。
それまでの「判例の丸暗記」で対応できる問題が一問はあった時期とは、
一線を画したまま。つまり、記述問題の採点を自動的にではなく、
幅広く見るスタイルを継続したままとなりました。

これ自体は、暗記で対応できちゃう形式
(逆に言うと、意味を理解してても書き方が判例を踏襲してなければ
 ダメという紋切型のアホ問題。何度痛い目に遭ったか…)
よりも全然意味があることなので、個人的には大歓迎。
実務家に求められるのは、
「正確な言葉で判例要旨が書けるか」ではなく、
「ただしく法律を理解し、活用できるか」なのですから。


また実務を始めた自分としては、行政法の問題は行政事件訴訟ではなく、
去年のような行政行為の分類と意味や、行政手続き等について
問う問題の方が意味があると思いました。
事件訴訟の問題出されても、行政書士に訴訟代理権は無いのですから。

試験全体が難化してきて、あるレベルを保ちたいのは理解しますが、
その為に「実務を始めた時に生きる知識を問う試験であるか」
という視点を疎かにしてはいけない、と思います。

特に大部分が択一問題で、場合によっては「まぐれで受かっちゃう」
可能性も(ほぼ無いですが)あり得る試験の中で、
考えて構成することを促す記述問題は、その配点以上に
実務家として大きな意味を持つもの、と個人的には思っているので、
「せっかくなんだから良い問題作って欲しいなぁ」と思うわけです。



以上、平成24年度行政書士試験の、記述問題の推察・分析でした。
本当にマニアックでごめんなさい(笑)。
でも、久々に試験の一端を感じられて、楽しかった(笑)!


受験生の皆様は、改めてお疲れ様でした。ゆっくり心身を休めてください~!!!
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